時計は、とてもデリケートなものです。
外部からのちょっとした刺激でも影響を受けやすいので、保管には十分気をつけてください。
保管方法
1. 保管前にお手入れをする。
汚れや水分などが付着したまま保管すると、サビの発生や防水性能の低下など故障の原因となることがあります。
2. 適切な場所に保管する。
良好な状態を保つために、5~35℃の室温下で、風通しの良い場所に保管することをお勧めします。
不適切な保管場所の例
磁気製品が近くにある | 直射日光が当たる |
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磁気の影響で、針が停止したり、針の進みが速くなったり遅くなったりする原因となります。 | 直射日光による文字板の日焼け、皮革バンドの変色/劣化の原因となります。 |
高温多湿で温度の変化が激しい | 落下の可能性がある |
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熱や湿気で時計内部が劣化して、針が停止したり、針の進みが速くなったり遅くなったりする原因となります。 | 誤って落とすと、破損したり、故障したりするおそれがあります。 |
乾燥剤が近くにある | 薬品や化学物質が近くにある |
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時計内部の潤滑油が乾燥し、故障の原因となります。 | アルコール類など揮発性が高いものと化学反応し、時計が変色する原因となります。 |
3. 定期的にチェックする。
時計を保管したままにせず、定期的に時計の状態をチェックすることでより永くご愛用いただけます。 チェックの内容は、時計(駆動方式)の種類によって異なります。
- 機械式時計
ムーブメントの潤滑油が固まらないように、3カ月に一度は針を動かしてください。 - クオーツ時計(電池式)
電池が切れたまま放置すると、漏液のおそれがあります。
時計が止まったら速やかに電池を交換するようにしてください。 - クオーツ時計(ソーラー充電式)
電池残量がなくなったまま長期間放置すると、再充電ができなくなるおそれがあります。定期的に電池残量を確認して、必要に応じて充電してください。
クオーツ時計(ソーラー充電式)の保管場所
ソーラー充電式のクオーツ時計は、文字板に受ける太陽光などの光を電気エネルギーに変えて(=充電)、時計を動かしています。充電には充分な強さの光と時間が必要です。
光が当たる場所での保管をおすすめします。
引き出しなど光の当たらない場所に長期間保管すると、次のことが起こる可能性があります。
- エネルギー残量がゼロとなり、時計が再び動くまでに2~3日の充電が必要となる。
- 時刻、カレンダー、時差設定などの再設定が必要となる。
- 長期間の充電が無いと完全放電し、充電ができずに故障の原因となる。